ヲタクに社会は厳しすぎる

20代ヲタクの趣味と日常

カフェで見かけた美人の努力に驚いた。

ヲタクは、今日カフェでおしゃれに本でも読もうかと思い本屋へ向かった。

最寄りの駅にある大きめの本屋だ。たまには、純粋な恋愛を綴った本を探していたが買ったのは、恋愛小説を1冊とこじらせた男女の性生活を描いた漫画を2冊だった。

やはり、チョイスはヲタクである。

 

その後すぐに買った本を持って、駅に隣接しているカフェへ行った。

席へ案内されて、何を注文しようか考えていると自分の目の前の席へ20代半ばくらいであろうショートカットの女性が座った。鼻筋が美しく横顔が魅力的だった。

服装もシンプルで黒のニットにベージュのコート、スリムなパンツを履いていた。

ヲタクは、目を奪われた。だがずっと見ているのも恥ずかしいため、コーヒーとサンドウィッチの注文を済ませ、買った本を読むことにした。

 

集中できなさすぎる。目で追ってしまう。

気持ちの悪いやつだろう。だがそれくらい美しい人だった。

 

なぜか自分はなぜその女性が美しく見えるのか考えていた。

観察しているとその女性の努力がいくつも見つかった。

①ソファの背もたれを使わない美しい姿勢

②食事をする時は、スマホや本を置く

③身の回りを片付ける

④店員さんへの気遣い

とても品がいいだなと感じた。

 

そんな女性に声をかけることなどできず、彼氏になれる人は、とても幸せものだなと考えていた。

 

店を後にした僕は、いつもより少しだけ背筋を伸ばして家に向かった。